kintone のレコード番号について
kintone レコードには標準でレコード番号が付与されますが、複数アプリ間で一意で無かったり、レコードの削除 ➡ 追加で番号が変わってしまったりと、運用上の問題があります。
カウントアップや固定値などを使用して、独自の番号を発行されている会社も多いかと思いますが、kintone でカウントアップを実現しようとすると、他レコードの取得や排他制御など、実装が複雑になりがちです。
そこで、kintone のレコードに一意となる ID を発行するプラグインを開発しました。
プラグインの概要
このプラグインを使用することで、nanoidやuuidなど、主要な生成アルゴリズムを選択して、kintone のレコードに一意となる ID を発行することができます。
また、固定値の設定も可能なため、完全にランダムな値ではなく、アプリを特定するための識別子として利用することもできます。
プラグインでできること
レコード作成時に ID を発行
レコード作成時に、プラグインで設定した生成アルゴリズムに基づいて、一意となる ID を発行します。
レコード再生成時にも動作するため、重複することなく、一意な ID を保持することができます。
入力可否の制御
ID を発行するフィールドの入力可否を制御することができます。
発行するフィールドを入力可能に設定しておくことで、ユーザーが ID を編集することも可能です。
再生成ボタン
レコード編集画面に再生成ボタンを設置し、ワンクリックで ID を再生成することができます。
一括再生成ボタン
設定を変更することで、レコード一覧画面に一括再生成ボタンを設置することも可能です。
一覧で絞り込まれたレコードを対象として、一括で ID を再生成することができます。
発行ルールを変更した場合や、CSV 取込を行った場合に有効な機能です。
一括再生成ボタンを表示するユーザーを制限することも可能なため、意図しない操作を防ぐことができます。
プラグインが活きるシーン
アプリの統合
複数アプリで運用していたものを1つのアプリへ統合する場合、レコード番号では ID の衝突が発生する可能性があります。
このプラグインを使用することで、アプリを統合する際にも、ID の衝突を回避することができます。
他システムとの連携
kintone と他システムを連携する際、ID をキーとしてデータをやり取りすることがあります。
この際、他システムとの ID の整合性を保つために、このプラグインを使用することで、ID の一意性を保つことができます。
プラグインのソースコード
当プラグインはオープンソースです。 プラグインがどういったファイルで構成されているのか、どのように実装されているのか、全てのプログラムを Github から確認することが可能です。
プラグインのソースコードを確認されたい方は、当ページトップの「ソースコードを確認する」ボタンからプラグインのリポジトリにアクセスすることができます。
まとめ
kintone のレコードに一意となる ID を発行するプラグインを開発しました。
アプリの統合や他システムとの連携など、様々なシーンで活用いただけるかと思います。
あなたの kintone を使ったシステム運用をより便利にする一助となれば幸いです。
リリースノート
初版リリース