kintone の関連レコード一覧は、アプリ間の情報をつなげて表示できる便利な標準機能です。
一方で、実際の業務では「表示されている関連レコードの中からさらに探したい」「関連先アプリのサブテーブル明細も同じ画面で見たい」「金額や数量をその場で集計したい」という場面がよくあります。
標準の関連レコード一覧だけで対応しようとすると、表示項目や条件を設定画面で調整したり、別の一覧や集計用のフィールドを用意したりする必要があり、確認作業が分断されがちです。
当プラグインを使用すると、レコード詳細画面に配置したスペースフィールドへ、関連先アプリのレコードを拡張テーブルとして表示できます。
表示中のテーブル内検索、列ごとの絞り込み、数値・計算フィールドの集計、関連先アプリのサブテーブル行の展開に対応しているため、関連する情報を 1 つの画面で追いやすくなります。
ソースコードは全て GitHub に公開しており、無料で利用できます。
プラグインが提供する機能
- 関連レコードを任意のスペースフィールドにテーブル表示
- 表示中のテーブルをキーワード検索
- 列ごとの値やキーワードで絞り込み
- 関連先アプリのサブテーブル行を同じテーブルへ展開
- 関連レコードのフィールドをレコード単位で結合表示
- 数値・計算フィールドの集計値を表示
- 集計値の端数処理と小数点以下の表示桁数を設定
- 関連レコード単位のページング
- 関連先レコードの並び順を設定
関連レコードを見やすいテーブルに置き換える
当プラグインでは、関連先アプリ、取得条件、表示するフィールド、表示先のスペースフィールドを設定します。
設定した条件に合致する関連レコードを取得し、レコード詳細画面または編集画面にテーブルとして表示します。
通常の関連レコードフィールドのように「関連先アプリの情報を表示する」だけでなく、テーブル上で検索・絞り込み・ページ移動ができるため、関連レコードの件数が多い場合でも目的の情報を探しやすくなります。
サブテーブル行を同じ画面で確認できる
関連先アプリにサブテーブルがある場合、表示するサブテーブルと列を選択することで、関連レコードの情報とサブテーブル行を同じテーブルに展開できます。
サブテーブルを展開する場合、関連レコード側のフィールドはレコード単位で結合表示できます。1 つの関連レコードに複数の明細行がある場合でも、親となる関連レコードの情報と明細行の対応関係を読み取りやすくなります。
たとえば、案件アプリから見積アプリを参照し、見積アプリ内の明細サブテーブルを表示するような構成では、親レコードに紐づく見積と明細をひと続きの表として確認できます。
サブテーブルを使用しない場合は、関連先アプリの通常フィールドだけを 1 レコード 1 行で表示できます。
表示中のデータを検索・絞り込み
テーブル上部には検索フィールドが表示されます。
入力した文字列は、表示対象の関連レコードフィールドとサブテーブル列をまとめて検索対象にします。複数の語句を入力した場合は、それらを含む行に絞り込めます。
また、各列のフィルタから値を選択したり、列内のキーワードで絞り込んだりできます。
検索と列フィルタは組み合わせて使用できるため、「特定の取引先に関する明細だけ」「特定ステータスかつ金額が入っている行だけ」といった確認がしやすくなります。
数値・計算フィールドをその場で集計
数値フィールドと計算フィールドは、集計値を表示できます。
集計対象は現在表示されている行に連動するため、検索や列フィルタで絞り込んだ結果に対して合計・平均・最大・最小を確認できます。
端数処理は四捨五入、切り上げ、切り捨てから選択でき、小数点以下の最大表示桁数も設定できます。
複数条件で関連レコードを取得
関連先アプリから取得する条件は複数設定できます。
このアプリ側のフィールド値と、関連先アプリ側のフィールド値を照合し、条件に一致したレコードだけを表示します。
文字列系のフィールドでは「等しい」「等しくない」「含む」「含まない」、日付系のフィールドでは「以前」「以降」など、数値系のフィールドでは「以上」「以下」など、フィールド形式に合わせた条件を指定できます。
sequenceDiagram
participant U as ユーザー
participant R as レコード詳細画面
participant P as プラグイン
participant K as kintone API
Note over R,P: レコード詳細画面を表示
R->>P: スペースフィールドへ表示領域を作成
P->>K: 関連先アプリのフィールド情報を取得
P->>P: 現在のレコード値から取得条件クエリを組み立て
P->>K: 条件に合致する関連レコードを取得
K-->>P: 関連レコードデータ
P->>P: サブテーブル行を展開し検索用インデックスを作成
P-->>R: テーブルを表示
Note over U,P: 表示後の操作
U->>P: 検索・列フィルタ・ページ移動
P->>P: クライアント側で絞り込み、表示を更新
Note over P: APIを消費せず即座に結果を反映
プラグインが活きるシーン
関連先アプリに明細サブテーブルがある場面
関連レコードだけでは親レコード単位の情報しか追いづらい場合でも、サブテーブル行を同じテーブルへ展開することで、明細単位の確認がしやすくなります。
レコード詳細画面で関連データを比較したい場面
案件、契約、請求、作業履歴など、1 つのレコードに複数の関連情報が紐づく業務に向いています。
検索や列フィルタを使うことで、詳細画面から離れずに必要な関連レコードを絞り込めます。
関連レコードの数量や金額を素早く確認したい場面
合計や平均を確認するためだけに別の集計表を作るのではなく、表示中の関連レコードや明細に対して、その場で集計値を確認できます。
設定手順
表示先のスペースフィールドを配置する
まず、プラグインを表示したいアプリのフォームにスペースフィールドを配置します。
スペースフィールドの要素 ID は、後ほどプラグイン設定画面で選択します。
関連先アプリと取得条件を設定する
プラグイン設定画面で、関連先アプリを選択します。
次に、このアプリ側のフィールドと、関連先アプリ側の照合フィールドを選択し、どの条件で関連レコードを取得するかを設定します。
取得条件は複数追加でき、すべて AND 条件として結合されます。
テーブルに表示するフィールドを選択する
関連先アプリから表示するフィールドを選択します。
必要に応じて、表示するサブテーブルと、サブテーブルから表示する列も選択できます。
サブテーブルを選択しない場合は、関連レコード単位のテーブルとして表示されます。
表示件数、集計、並び順を調整する
一度に表示する関連レコード数は、1 から 500 件の範囲で設定できます。
集計値を表示する場合は、端数処理と小数点以下の最大表示桁数を設定します。
最後に、関連レコードの並び替えフィールドと昇順・降順を指定すれば設定完了です。
当プラグインは、関連レコードを表示するためにスペースフィールドを使用します。フォームにスペースフィールドがない場合は、先にフォームへ追加してください。
また、関連先アプリのサブテーブル内フィールドを取得条件に使用する場合、kintone クエリの制約に合わせて使用できる条件が制限されます。設定画面上の選択肢に従って条件を指定してください。
お問い合わせ
プラグインの不具合や、機能追加のご要望などがあれば、画面上部のナビバーからお問い合わせください。
プラグインのソースコード
本プラグインはオープンソースです。 ソースコードは GitHub で公開されており、どなたでも自由に確認できます。
詳細な実装内容や構成に興味がある方は、ページトップの「ソースコードを確認する」ボタンからリポジトリにアクセスしてください。
よくある質問
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サブテーブルがない関連先アプリでも利用できますか?
はい、利用できます。サブテーブルの設定は任意のため、関連先アプリの通常フィールドだけをテーブル表示する用途でも使用できます。
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集計できるフィールドはどれですか?
数値フィールドと計算フィールドを集計できます。集計値の端数処理や小数点以下の最大表示桁数も設定できます。
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表示先には何が必要ですか?
レコード詳細画面にスペースフィールドを配置し、プラグイン設定でそのスペースを表示先として選択してください。
リリースノート
関連レコードを検索・絞り込み・集計できるテーブルとして表示する初版を公開
関連先アプリのサブテーブル行を任意で展開する機能を実装
複数の取得条件、ページング、関連レコード単位の結合表示に対応