サンプル - レコードIDを取得する

現在編集中、もしくは表示中のレコード情報を取得し処理を実行するようなシナリオは、kintone の JavaScript カスタマイズでよくあるケースです。

このページでは、現在表示しているレコードのレコード ID を取得する方法をご紹介します。

レコード ID を取得する

レコード ID を取得するには、kintone.app.record.getId()メソッドを使用します。

/**
 * 現在表示しているレコードのレコードID
 * @type { number | null }
 */
const recordId = kintone.app.record.getId();

上記のコードを実行すると、現在表示しているレコードのレコード ID が取得できます。

kintone.app.record.getId()メソッドは、以下の画面以外で実行するとnullが返されます。

• レコード詳細画面
• レコード編集画面
• レコード印刷画面

サンプルコード

レコード ID を取得してコンソールに出力する

(() => {
  'use strict';

  kintone.events.on('app.record.detail.show', (event) => {
    const recordId = kintone.app.record.getId();
    console.log('レコードID:', recordId);
  });
})();

レコード編集完了後に、追加の情報を設定する

kintone.events.onの引数に指定するイベントとしてapp.record.edit.submit.successを指定した場合、

コールバック関数から受け取ることのできるeventオブジェクトに含まれるrecordオブジェクトを編集しても、その変更は保存されません。

そのため、app.record.edit.submit.successイベントで追加の情報を設定する場合は、kintone.apiを使用してレコード情報を更新する必要があります。

(() => {
  'use strict';

  kintone.events.on('app.record.edit.submit.success', async (event) => {
    const recordId = kintone.app.record.getId();
    const recordData = {
      id: recordId,
      record: {
        追加のフィールドコード: {
          value: '追加の情報',
        },
      },
    };
    const response = await kintone.api(kintone.api.url('/k/v1/record', true), 'PUT', recordData);
    console.log('追加情報を設定しました:', response);
    return event;
  });
})();