kintone のフォームを見やすく・使いやすく!UI/UX を劇的に改善するプラグイン5選

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kintone で業務を拡張していくにつれ、アプリのレコード画面はどんどん縦長になっていきます。

気づけばフィールドが 30 個以上になり、「どこに何を入力するのかわからない」「スクロールしないと全体が見えない」という声が現場から上がってきます。

データを正確に入力してもらうためには、フォームそのものの使いやすさが重要です。入力箇所がわかりやすく、迷いなく操作できるフォームほど、データ品質が向上し、操作ミスも減ります。

この記事では、kintone のレコード画面の UI/UX を改善する5つのプラグインを紹介します。

5つのフォーム改善プラグイン

1. タブ表示プラグイン

タブ表示プラグインは、レコード詳細・編集画面のフィールドをタブ形式でグループ分けして表示するプラグインです。

「基本情報」「連絡先」「対応履歴」「書類」のようにフィールドをカテゴリ分けしてタブで切り替えると、スクロールが不要になり、目的の情報へ素早くアクセスできるようになります。

こんな場面で活躍します

  • 顧客情報・案件情報など多くのフィールドを持つアプリで必要な情報にすぐアクセスしたいとき
  • 入力フェーズごとに入力箇所が異なる業務フロー(例:初回入力タブ・承認後タブ・完了タブ)
  • 他部門と共有するアプリで、各部門が見るべき情報をタブで分離したいとき
チェック

タブで分類したとしても、実際のデータは同一レコードに保存されます。APIや他プラグインからのフィールドアクセスに影響はありません。

2. 目次生成プラグイン

目次生成プラグインは、レコード詳細画面のフィールドグループや Markdown コンテンツから自動で目次(Table of Contents)を生成し、ページ内ナビゲーションを提供するプラグインです。

タブよりも情報を連続して表示したい場合や、ドキュメント型のレコード(マニュアル・仕様書・議事録など)でセクションジャンプが必要な場面に適しています。

こんな場面で活躍します

  • 製品仕様書・業務マニュアルなど長文の記録を kintone で管理しているとき
  • 法務・契約管理など多数のセクションを持つフォームをナビゲートしたいとき
  • タブと組み合わせて「タブの中の詳細項目をジャンプナビゲートする」2段構造にしたいとき

3. ツールチッププラグイン

ツールチッププラグインは、フィールドラベルにマウスオーバーで表示される説明文(ツールチップ)を追加するプラグインです。

「このフィールドに何を入力すればいいのか」はフォームを初めて使うユーザーには伝わりにくいものです。ツールチップで入力例や注意事項をポップアップ表示することで、マニュアルを開かなくても正しく入力できるガイドを提供できます。

こんな場面で活躍します

  • kintone を初めて使うメンバーへの研修コストを削減したいとき
  • 「このフィールドどうやって使うの?」という質問が繰り返し発生しているとき
  • 特定の書式・ルールで入力が必要なフィールド(例:コード形式・日付範囲の制約)
フィールド説明との使い分け

kintone 標準の「フィールドの説明」はフォーム下部に常時表示されますが、目立ちにくいのが難点です。ツールチッププラグインは必要なときだけポップアップ表示されるため、フォームをすっきり保ちながらヘルプを提供できます。

4. テーマカスタマイズプラグイン

テーマカスタマイズプラグインは、kintone の画面デザインをカスタム CSS やテーマカラーで変更するプラグインです。

kintone の標準デザインをそのまま使っていると、どのアプリも同じ見た目になりがちです。テーマプラグインを活用することで、「このアプリは営業向け(青系)」「こちらは経理向け(緑系)」のように色分けしたり、企業のブランドカラーに合わせた配色にしたりすることができます。

こんな場面で活躍します

  • 複数のアプリを使い分けているユーザーが、アプリを視覚的に識別したいとき
  • kintone を顧客向け受付システムや社内ポータルとして利用し、見た目にこだわりたいとき
  • 特定のアプリを「重要」「テスト環境」などで色分けして誤操作を防ぐとき

5. Markdown 表示プラグイン

Markdown 表示プラグインは、テキストエリアフィールドに入力された Markdown 記法テキストをリッチテキストとして HTML レンダリングして表示するプラグインです。

kintone の標準リッチエディタでは表現できない見出し・コードブロック・テーブル・リンクなどを、Markdown 記法で美しく表示できます。ナレッジベース・手順書・FAQ など、文書としての読みやすさが求められるコンテンツに最適です。

こんな場面で活躍します

  • 社内ナレッジや業務手順書を kintone で管理し、読みやすく表示したいとき
  • エンジニアがシステム設計書や API 仕様を kintone で管理したいとき
  • 議事録・会議メモを構造化して記録・参照したいとき

実践!ユースケース別組み合わせ術

ケース1: 複雑な顧客管理フォームを分かりやすく整理

30 以上のフィールドを持つ顧客管理アプリは、慣れていないユーザーには使いにくく感じます。

組み合わせ

  1. タブ表示プラグイン でフィールドを「基本情報」「連絡先・担当者」「商談履歴」「契約情報」の4タブに分割
  2. ツールチッププラグイン で入力ルールが複雑なフィールドに説明を付加(例:「顧客コードは半角英数字8文字」)
  3. テーマカスタマイズプラグイン でアプリを企業のブランドカラーに統一

新人担当者でも迷わず入力できる、一貫性のあるフォームが完成します。

ケース2: 社内ナレッジベースをリッチに管理

業務手順や FAQ を kintone で一元管理したいが、プレーンテキストでは読みにくいという課題があります。

組み合わせ

  1. Markdown 表示プラグイン で手順書・FAQ の内容を見出し・箇条書き・コードブロック付きで表示
  2. 目次生成プラグイン で長文の手順書に目次を自動生成 → 必要なセクションへ即ジャンプ
  3. ツールチッププラグイン で記事の分類フィールドに「タグの入力ルール」などを補足

エンジニア向けの技術ドキュメントから人事向けの業務マニュアルまで、あらゆる社内文書を kintone で美しく管理できます。

ケース3: 全社的なアプリ統一デザイン体制の構築

複数部門が異なるアプリを運用している環境では、アプリごとに見た目がバラバラで混乱が起きます。

組み合わせ

  1. テーマカスタマイズプラグイン で全社共通のベーステーマを適用 → どのアプリでも統一感のある見た目に
  2. タブ表示プラグイン でフォームのレイアウト構造を標準化(例:「入力」「確認」「履歴」の3タブ構成を全社標準に)
  3. ツールチッププラグイン で全アプリのフィールド説明を統一フォーマットで記述
テーマプラグインと他のUIプラグインの相互作用

テーマプラグインはカスタム CSS でデザインを上書きするため、タブプラグインや目次プラグインの見た目に影響することがあります。テーマを変更した後は、他のUIプラグインの表示も合わせて確認してください。

導入方法

5つのプラグインはすべて無料・オープンソースで提供しています。各プラグインのページからダウンロードしてご利用ください。

プラグインページ
タブ表示プラグイン/kintone-plugin/tab
目次生成プラグイン/kintone-plugin/toc
ツールチッププラグイン/kintone-plugin/tooltip
テーマカスタマイズプラグイン/kintone-plugin/theme
Markdown 表示プラグイン/kintone-plugin/markdown

まとめ

データ入力の品質は、フォームの使いやすさに大きく依存します。どれだけ入力チェックを設けても、そもそもフォームが使いにくければ入力ミスは減りません。

  • 長いフォームをタブで整理する → タブ表示プラグイン
  • 長文コンテンツのナビゲーションを改善する → 目次生成プラグイン
  • 入力方法を直感的に教える → ツールチッププラグイン
  • アプリの見た目をブランドに合わせる → テーマカスタマイズプラグイン
  • 文書を美しく構造化表示する → Markdown 表示プラグイン

これらのプラグインはデータの流れには影響せず、純粋に「見た目と使いやすさ」を向上させるため、既存の運用を変えずに導入できます。ぜひ試してみてください。