ChatGPT Plusをどれだけ使えば元を取れるか計算してみた
「ChatGPT Plus、月額 $20 って高くない?」
そう思ったことはありませんか?
無料版でもある程度使えるし、たまにしか使わないなら API を直接叩いた方がお得なのでは? そんな疑問を解消するために、OpenAI API の価格を基準に、ChatGPT Plus の元を取るために必要な利用量を計算してみました。
結論
先に結論を述べると、GPT-4o を基準とした場合、月に約 60〜80 万トークン程度のやり取りで ChatGPT Plus の元が取れます。
これは、1 日あたり約 2〜2.7 万トークン、つまり日本語で 1 日 1〜1.5 万文字程度のやり取りに相当します。
毎日 ChatGPT を業務で使うユーザーであれば、十分に元が取れる計算です。
計算の前提条件
ChatGPT Plus の料金
ChatGPT Plus は 月額 $20(約 3,000 円)で、以下の機能が利用できます:
- GPT-4o へのアクセス
- より高速なレスポンス
- 優先アクセス(混雑時も利用可能)
- DALL-E による画像生成
- 高度なデータ分析
OpenAI API の料金(2025 年時点)
主要なモデルの API 料金は以下の通りです(100 万トークンあたり):
| モデル | 入力 | 出力 | 出力/入力 比 |
|---|---|---|---|
| GPT-4o | $2.50 | $10.00 | 4 倍 |
| GPT-4o-mini | $0.15 | $0.60 | 4 倍 |
重要なポイント: 出力トークンは入力トークンの 4 倍 のコストがかかります。この差は計算において無視できないため、入出力の比率を考慮した計算が必要です。
粗利益率 75% の想定
OpenAI は ChatGPT Plus をサブスクリプションサービスとして提供していますが、当然ながら利益を確保する必要があります。
一般的な SaaS サービスの粗利益率は 70〜80% 程度と言われています。今回は 粗利益率 75% を想定し、5 が API コスト相当**と仮定します。
粗利益率とは、売上から売上原価(ここでは API 利用コスト)を引いた粗利益の割合です。
粗利益率 75% = (20
→ API コスト = $5
GPT-4o 基準での計算
入出力比率の重要性
ChatGPT の利用では、一般的に「短い質問に対して長い回答を得る」パターンが多いです。
典型的な例:
- 質問(入力): 「〇〇について教えて」(数十〜数百トークン)
- 回答(出力): 詳細な説明(数百〜数千トークン)
現実的な入出力比率として、入力 : 出力 = 1 : 3 を想定して計算します。
実際の計算
入力 1 に対して出力 3 の比率の場合、100 万トークン(入力 25 万 + 出力 75 万)あたりのコストは:
| 項目 | トークン数 | 単価 | コスト |
|---|---|---|---|
| 入力 | 25 万 | $2.50/100 万 | $0.625 |
| 出力 | 75 万 | $10.00/100 万 | $7.50 |
| 合計 | 100 万 | - | $8.125 |
$5 の API コストで利用できるトークン数は:
入出力比率による損益分岐点の変化
入出力比率によって損益分岐点は大きく変わります:
| 入力 : 出力 | 100 万トークンあたりコスト | $5 で使えるトークン数 |
|---|---|---|
| 1 : 1 | $6.25 | 80 万 |
| 1 : 2 | $7.50 | 66.7 万 |
| 1 : 3 | $8.125 | 61.5 万 |
| 1 : 4 | $8.50 | 58.8 万 |
| 1 : 5 | $8.75 | 57.1 万 |
出力が多いほど(AI に長い回答を求めるほど)コストが高くなります。「詳しく説明して」「ステップバイステップで」のような指示が多い場合、損益分岐点のトークン数は下がります。
日本語に換算すると?
日本語は 1 文字あたり約 1.5〜2 トークンとして計算されます(OpenAI のトークナイザーで確認できます)。
入出力比率 1:3 の場合、61.5 万トークン ÷ 2 = 約 30 万文字
1 ヶ月(30 日)で割ると、1 日あたり約 1 万文字のやり取りに相当します。
これは、1 日に 10〜20 回程度の質問とその回答を含むやり取りです。業務で毎日使うユーザーなら、十分に達成可能な量です。
GPT-4o-mini は API の方が圧倒的にお得
一方、GPT-4o-mini を主に使う場合は、API の方が圧倒的にお得です。
入出力比率 1:3 で計算すると、100 万トークンあたりのコストは:
| 項目 | トークン数 | 単価 | コスト |
|---|---|---|---|
| 入力 | 25 万 | $0.15/100 万 | $0.0375 |
| 出力 | 75 万 | $0.60/100 万 | $0.45 |
| 合計 | 100 万 | - | $0.4875 |
$5 で利用できるトークン数:
これは GPT-4o の 約 16 倍 のトークン数に相当します。
ChatGPT Plus では GPT-4o-mini も利用できますが、主に GPT-4o-mini を使うライトユーザーの場合は、API を直接利用した方がコストパフォーマンスが高いと言えます。
API を直接利用する場合、以下の点に注意が必要です:
- 開発の手間がかかる
- 会話履歴の管理が必要
- 画像生成(DALL-E)は別途料金
ChatGPT Plus のような手軽さはないため、開発スキルがない場合は Plus の方が現実的な選択肢です。
ChatGPT Plus を選ぶべき人
計算結果をもとに、ChatGPT Plus がお得になるユーザー像をまとめます:
Plus がお得な人
- ✅ 毎日 ChatGPT を使う
- ✅ GPT-4o の高い性能が必要
- ✅ 画像生成(DALL-E)も使いたい
- ✅ API の開発・管理に時間をかけたくない
- ✅ 混雑時でも安定して使いたい
API の方がお得な人
- ✅ 利用頻度が低い(月に数回程度)
- ✅ GPT-4o-mini で十分
- ✅ 開発スキルがあり、自前のアプリに組み込みたい
- ✅ 画像生成は不要
まとめ
ChatGPT Plus は月額 5 分のトークン**を消費することで元が取れます。
GPT-4o 基準では 月 160 万トークン(約 80 万文字)、これを 30 日で割ると 1 日約 2.7 万文字。ビジネスで毎日ヘビーに使う人なら、十分に元が取れる計算です。
一方、ライトユーザーや GPT-4o-mini で十分な場合は、API を直接利用した方がコストパフォーマンスが高くなります。
自分の利用スタイルに合わせて、最適なプランを選んでみてください。